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乳腺腫瘍

犬の乳腺腫瘍

犬の乳腺腫瘍の要点

特徴 腫瘍が大きいほど、ワンちゃんの年齢が高いほど悪性の可能性が高い。
問題点 肺に転移しやすく、転移を起こすと致死的になる。
抗がん剤や放射線治療が効かない。
悪性転化を起こす。
治療 早期に手術で摘出すれば根治の可能性が高い。

特徴

乳腺腫瘍

・犬の乳腺腫瘍は避妊してないワンちゃんで最も一般的にみられる腫瘍です。

50%の確率で悪性腫瘍、つまりであるといわれています。

・腫瘍が大きくなるほど、特に3㎝以上になると悪性の確率が著しく高くなります。

・年齢が高くなるほど、特に9歳以上で悪性の確率が著しく高くなります。

問題点

・犬の乳腺腫瘍は人間の乳腺腫瘍で行われるようなFNA(細胞診)、つまり術前診断で手術の前に良性か悪性かを診断することが困難だとされています。
それでも細胞診が行われる場合は乳腺腫瘍と他の腫瘍(例えば皮膚によくできる肥満細胞腫や脂肪腫など)との鑑別診断をしているだけです。

・抗がん剤の有効性が確率されていない。
現在、犬の乳腺腫瘍においては有効な化学療法(抗がん剤)はなく、また、放射線治療に関しても十分なデータがないのが現状です。

・犬の乳頭は左右各5~6個あり一度腫瘍ができるとあちこち広範囲にできることが多いです。

・悪性の場合は主に肺に遠隔転移を起こします。

治療は?

積極的な手術が第一選択になります。

先に記述したように

1. 抗がん剤、放射線療法が効かない。

2. 腫瘍が大きくなる、年齢が高くなるほど悪性の可能性が高くなる。

3. 悪性転化を起こしうる。(良性だったものが月日の経過によりガンになってしまう)

以上の理由からやはり早期に手術にて切除するのが一番望ましいです。

乳腺腫瘍

何かしこりのようなものがあったら早めに受診してあげてください。

猫の乳腺腫瘍

猫の乳腺腫瘍の要点

特徴 悪性度が非常に高く、再発、転移が起こりやすい。
問題点 治療は手術が第一選択で犬にくらべ最初から広範囲に切除することが望ましい。
猫の乳腺腫瘍では大きさが予後に強く影響し、3㎝以上のものでは2年後生存率は0%と非常にきびしい。
治療 抗がん剤や放射線療法は試みられているが、現状はあくまで補助的、緩和的なものである。

特徴

乳腺腫瘍

・猫の乳腺腫瘍は犬の乳腺腫瘍にくらべ非常に悪性度が高く、80~90%が悪性です。

・また猫の乳腺腫瘍は成長が急速である、局所再発やリンパ節や肺に遠隔転移を容易に起こします。

10歳以上でよくみられ7歳以下での発生は少ない。

問題点

・悪性度が非常に高いため小さな腫瘍であっても乳腺全摘出を行うことが望ましい。

・犬と猫では乳腺が脇から股間の部分まで広範囲に存在しているため、切除範囲が非常に広くなる。

治療は?

乳腺腫瘍

・小さくてもしこりが見つかった場合はなるべく早く、広範囲に切除することが大事です。

・猫の乳腺腫瘍では抗がん剤がある程度期待されており、主にドキソルビシンという抗がん剤を用います。

放射線療法も確立はされていませんが、犬にくらべ猫のほうが皮膚の放射線による障害が出にくいため、今後期待される治療です。

避妊手術

犬の乳腺腫瘍も猫の乳腺腫瘍も早い時期に避妊手術をすることにより、ほとんど発生しなくなることがわかっています。
特別な理由がない限り、時期が来たら必ず避妊手術をしてあげましょう。